日本遺伝学会(会長・小林武彦東京大教授)は15日までに、長年使ってきた「優性」や「劣性」との用語を使わず言い換えることを決めた。遺伝子に優劣があるとの誤解を避けるため。教科書の記述も変更するよう、関連学会とともに文部科学省に要望書を提出する。

  遺伝学では100年以上にわたり、遺伝子の2つの型のうち特徴が現れやすい遺伝子を優性、現れにくい遺伝子を劣性と呼んでいた。今後は優性を「顕性」、劣性を「潜性(せんせい)」とする。小林会長は「自分の遺伝子配列が分かる時代だけに、これから勉強する人たちは新しい用語を使ってほしい」と話す。

  学会は、これを含めて100ほどの用語について変更を提案。「突然変異」の原語に「突然」という意味は含まれていないため「突然」を除いて「変異」とする。「色覚異常」や「色弱」も「色覚多様性」と変更する。

9月16日付日経新聞記事です。

DREAMSコメント

 勉強すれば、優性と劣性に優劣がないことはわかるのに、むしろ劣性の方に希少性や価値があることのほうが多いのに、劣性であることが「劣っている」とか「負けている」とかでは決してないことがわかるのに。漢字の持つニュアンスで変更になるのは少し残念です。理由もわからないことはないので、そういう時代だなと思っています。

 こういうことが何度もあると、いいニュアンスを持たない漢字が使えない世の中になってしまいます。それも時代による言語の変化の過程かもしれませんが、正しい言い方にしているのではなく、いいニュアンスをもたない漢字とレッテルを貼っているように思います。